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ヨムカク

KADOKAWAとはてなの小説投稿サイト「カクヨム」専門の読み専レビューブログです。

【祝オープン】カクヨム始動に寄せて

ミステリー作家として幅広いご活躍をなさっている宮部みゆきさんは、元々小説家志望ではありませんでした。

宮部さんのご家族は元々職人さんなどの多い、いわゆるブルーカラーな御家系なのだそうです。ディズニーシーに唯一江戸切子のお店を出店なさっているのも宮部さんのご親戚のかたなのだとか。

そんなご家族に囲まれて育った宮部さんは、幼い頃から読書はお好きだったそうです。ですが、ご親族に作家はおろか文系でお勤めのかたもおられなかったので、職業作家になるなど思いつきもしなかったようです。

しかし、ミステリーを愛読するうち、宮部さんは次第に自分なりの構想やアイデアを思いつくようになり、少し自分でも書いてみようかという気持ちになってきました。

ただ、書いても読んでもらえなければつまらない。ミステリーですから、犯人当てが難しかったかどうかとか、伏線に気づいてもらえたかだとか、そういう感想が欲しい。出題するだけでは満足できないわけです。

宮部さんが小説教室に通うことにしたのは、そうしたわけなのでした。アマチュアの自分の小説を、教室であれば誰かに読んでもらえる。講評もしてもらえる。当時、その教室には熱心な作家志望者が集っていたそうです。そうした方たちを差し置いて、ただ「読んでもらいたいだけ」だった宮部さんが、現在誰もが知るご活躍をされているのは何とも皮肉な話ではあります。

しかし、面白い作品を仕上げられるのは、読んで欲しい、感想を聞きたい、という気持ちを一番に持っている人なのだということかもしれません。新人賞に応募しても誰が読むのかわからない。感想すら聞けないかもしれない。そんなふうに作家を目指すより、原稿の向こう側に読者の声が聞けることを重視したい。少なくとも宮部さんはそういう人だったそうです。

カクヨムにははじめから作家志望者として集まるかたもいるでしょうし、宮部さんのように読んで欲しい、そして感想が欲しいという思いで集まっておられるかたもいるでしょう。かつて宮部さんを産んだその小説教室のように、カクヨムにはきっといつか花開く才能たちが眠っていると予感しています。

めでたく無事にオープンしたカクヨムですが、現在、僕はミステリーを中心に読み進めています。

やはり玉石混交というか、書店で背表紙をなぞるようにはゆかぬのが現実です。それでも、ベッドの中で寝転んで、選び放題読み放題というのはweb小説ならではですね。

面白い作品に出会えることを心待ちにしています。

ちなみに、オープン前から含めてすでに読ませていただいた作品の中にも、良い作品はありました。ブログのスタンスを模索しながらではありますが、今後は記事で簡単な書評も書いていきたいと思います。

本日はオープンのお祝いの言葉のみにて。

カクヨムさん、オープンおめでとうございます。

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